桑野造船株式会社
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カーボンオールの誤解

現在の日本のオールは、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製が100%です。(外国のクラブでは競技以外はいまでも木製オールがかなり使われてはいます。)習慣や先輩からの教えとして、昔の木製オールの扱い方のままカーボンオールを扱い、多くのトラブルが発生しています。

断面図CFRPオールは文字とおり炭素繊維と樹脂から出来ていますが、近年はさらに高級なプリプレグという高級素材が中心となりました。この素材は軽量で高強度なのでオールの軸部(シャフト)は極めて薄く、2〜3mm程度の肉厚さで出来ています。さらに炭素繊維の特性から単純な引っ張り強度は脅威的に強いのですが、もろくてかつ、横方向の強度は皆無と言えるほど弱いのです。

カーボンオールはブレードを水中に固定した支点とクラッチの作用点さらにハンドルの力点というてこの原理以外の方向から力がかかると極めて弱いということが特質です。たとえば艇離着岸の折に船台にシャフトをぶっつければ簡単に折れます。また足で踏み付ければ割れます。

従ってシャフトには絶対に外力がかからないように扱ったり、輸送しないといけません。よく、木製オールと同じようにブレードを包んで、シャフト部をむき出しのまま輸送しているのを見かけますが危険です。ブレードは踏んでもわれません。シャフトを保護して輸送して下さい。ここが木製オールとは逆なのです。しかし、ボルテックス・エッジのついたブレードではエッジの先端が生命ですから、やはりブレードも包む必要があります。
強い方向、弱い方向
不幸にして割れたシャフトのオールが出た場合は工場での修理は可能ですからご相談下さい。レース用には無理でも練習用としては充分使えるように修理できます。(完全に折れた場合はかなり修理は困難です)
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