桑野造船株式会社
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第3回アスリートミーティングへの提言

古川 宗寿

ローイング先進国では選手がローイングのあらゆる運営に興味を持って責任あるかかわりを持っている。ボート協会の役員にコーチや選手を入れている国も多くあります。

わが国においてもローイング・スポーツの主役である選手がローイング界の運営や将来に関心を持って建設的な提案をするべきです。これがわが国のローイング・スポーツ文化のいい発展を支えることになります。

更に大きくは競技選手にとどまらず実際にボートを漕ぐ人達、さらにはコーチや造船所も含めたローイングに関わりのある人の総てがボートファミリーを形成し、その国のボート界の発展に協力できる機会を持てるようになるべきと考えます。

国を代表するトップの競技選手はその体験と交流の範囲は大きいです。その世界の情報と体験を自国の仲間に伝え、これから自国の活動が世界の仲間と連携できるように提言していく責任があります。また、国内においてもアスリートがローイングの中心であることは違いありません。


そこで我が国のローイングの関係者について考察と少しの提言をするなら、

ボート協会

競技スポーツ中心に組織運営がなされてきたが、生涯スポーツや障害者スポーツ等の総てを含めた組織運営に移行する動きになってきた。組織、大会運営等においても運営側の都合が優先されてきたともいえるが直接の当事者である選手や観戦する人達等、多くの意見を取り入れられるシステム構築が求められている。

熟年者

経験が豊富で総合的かつ冷静な判断が出来るが、保守的な傾向が大きい。過去の実績が価値の総てとなり、現場の変化や選手の意向を直視しないで若者を威圧的に指導するという、わが国スポーツ界独特とも言える伝統姿勢が現場の反発を買うことがあった。若者を指導するではなく、サポートの姿勢が求められている。

若い人

総てに活動的、革新的に取り組むエネルギーがある世代でもある。また、ローイング活動の当事者の中心である。わが国の場合、漕ぐことのみに専念してその他の条件整備には関心を示さずに先輩に頼って来た。また、意見や反発はしても、責任ある完全に自立した人間としての提言やスポーツを行なっていたとは言いがたい事実がある。我が国のローイング・スポーツ文化全体を支えるために、スポーツを行う当事者としてより、志の高さが求められる。

楽しみで漕ぐ人

自分は全体のことは関係が無く、勝手に楽しめばいいと割り切っている。ローイング・スポーツの一端を担っている重要な事実を知って欲しい。


アスリートミーテングへの提言
スポーツ活動の頂点にいるのはなんと言っても現役アスリートの皆さんです。しかし、それは生涯にわたるローイングへの関わりの次元からは限られた期間です。

ボート界総てに関心を持ちながら活動的で若い発想と提言は我が国のローイング・スポーツ発展に不可欠です。何も考えない、発言しない、行動しないのは無責任で寂しいと思います。アスリート世代の確かな役割を果たしていただくことを期待しております。
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