桑野造船株式会社
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ボートオールカヌー・ドラゴンボートパーツ関連商品コース・施設記念品コラム
 
オールのカバー角の調節
艇体とリガーの剛性
ストロークによってピンにかかる力は、キャッチ〜ミドルではピンを後傾かつ内傾させる方向に、ミドル〜フィニッシュではピンを後傾かつ外傾させる方向に働きます。これらは終始ブレードを切り込ませる作用があります。この作用は、艇体とリガーの剛性(硬さ)が低いほど顕著に現れます。
バックステーはストローク時にピンがストローク中の力によって、後傾するのを支えるために使用されています。
艇のピッチング
キャッチで漕手の体重はテール方向に偏り、フィニッシュではトップの方向に移動します。このため、艇体は縦方向で浮き沈み(ピッチング)します。
シングルスカルで5cmのピッチングがあった場合、【θ=tan-1(5cm/8m)≒0.4】となり前後傾の変化が0.4度あることになります。
終わりに
ローイングの原理から言えば、水中ブレード角度は0度(垂直)が理想ですが、艇の剛性・ピッチング等の影響を補ったり、ブレードの水中での安定をいくらか求めて、ブレードのカバー角を1度(上級者)〜5度(初心者)のプラス側に設定することが多くなっています。
以上の各々の効果が総合されたものがストローク中でのブレードのカバー角となります。

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