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![]() ![]() ![]() 月刊Rowing 2006年11月号/12月・1月合併号 より転載
NPO宮ヶ瀬湖ボートクラブ 立花栄治 ◆序曲![]() それにしても還暦を過ぎてそんな過酷な漕艇が可能だろうか。私は大学1年の時に一度だけ銚子遠漕(5泊6日240キロ)に参加したことがある。ボート部員としての唯一の誇らしい思い出であり、「遠漕」と聞いただけで懐かしさがこみ上げてくる。2006年の開催地がスイスと知っては山好きの私はじっとしていられない。しばらくして、イチローの畏友芳野法一氏(ノリイチさん)の「オランダ大遠漕」と題した報告の原稿をいち早く読ませてもらい、火に油が注がれた。「七人の侍」に出てくる長老の声が聞こえた。「やるべし!」 月間ローイング誌に芳野報告が掲載されればすぐに参加希望者が殺到するだろうと予想して、早速二人で所属ボートクラブの推薦を受け、10月末にJARAの推薦をお願いした。定員80名だというので先着順だと勝手に思いこんでいたが、そうではなく主催者のFISAが選抜して4月に参加者を決定するとわかった。 無事合格を祈る受験生の気持ちで年を越すことになった。 その後、当然のようにイチローさんとノリイチさんが鶴見川マスターズRCの推薦を受けて申し込んだ。このお二人はオランダ遠漕で知り合った仲間から誘いを受け、私的行事の第32回"Vogalonga"べニツィア・ボートマラソンに参加してきたばかりだった。この大会は、参加数1402艇、5180人という規模だそうだ。1人漕ぎであれ、18人漕ぎのゴンドラであれ、とにかく人力で漕ぐ限り参加資格がある大会ということだ。 さらにイチローさんと親しい岸田光祐氏(コウスケさん)が参加表明。すでに世界マスターズに数年間参加しているが、今年は同時期開催のマスターズを断念して、遠漕に挑戦してみようと決意。羨ましいことに、ご夫人のヨーコさんも一緒。お二人は三菱ボートクラブの推薦である。これで6人が揃った。 こんな思いを分かち合おうと参加者が全員集まることにした。5月26日に宮ヶ瀬湖に参集し、揃ってクオドルプルとダブルを漕ぎ、お互いの夢を語り合った。岸田夫妻がダブルを漕ぐ姿を眺めながら、大学時代の数え歌を思い出した。「♪よっつとせ、欲を申せば彼の君とペアで遠漕がしてみたい」。オランダ遠漕経験者の二人から、主催国役員への土産物を準備しようという提案があり、何にするかは宿題となった。遠漕は長く座ったままなので、シートパッドを用意した方がいいという助言ももらった。いよいよ具体性を帯びてきていやが上にも気分が高まる。スイスでどんな景色とどんな人々との出会いがあるのだろうか。 6月に、イチローさんが参加費をまとめて送金してくれた。参加費は117,000円。8泊9日で宿泊費・3食付き(ただし自由行動日夕食と期間中飲酒代は各自負担)で、毎日いやと言うほど漕げるのだから、安いと言わねばならない。 7月に、リコさんからホテル部屋割り当て希望などの質問状や参加者名簿がメールで送られてきた。そこには、9月までにしっかり体力をつけて一日25〜30キロ漕げるようにしておいてくださいとあった。長丁場の遠漕を途中リタイアにならぬようにと身の引き締まる思いで熟読した。 |
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