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以前に紹介しました浮桟橋の作り方に比べると、コース敷設はかなりの覚悟と資金が必要です。しかし、これからボートコースを計画して予算を確保のあと専門業者に発注する立場にある方にも、参考いただけると思います。当然のことながら自前の施工なら、重厚な工事はできなくても廉価の費用でコースを完成させることが可能です。ただし、JARA認定コースを目指す場合は、距離表示板とかの付帯機材製作が専門業者でないと難しいと予想します。 ◆ コースロープの種類と特徴
◆ブイボート競技ではレーン境界ブイの直径は150mm、柔らかい材質であることが規定されています。またブイからコースロープまでの深度は通常2mです。大型船舶の横断があるときはさらに深く設置することも可能ですが、ブイが横流れする度合いが増えます。 コースロープがSUSの場合はその荷重によりブイが沈み過ぎるのでコースロープに浮体を付与する必要がありますが、ブイが12.5m間隔以下の場合はその必要は無くなります。逆に比重の小さい合繊、モノフィラメントの場合は、ロープが浮き上がらないようにロープに錘を付与する必要があります。 ◆コースロープの張力と横流れの関係コースロープは、「自身がうける水流による力」と「ブイが受ける水流及び風の力」により、横に流れます。原理的に横流れを完全ゼロにはできません。コースロープの張力と横流れの関係は以下の式で表すことができます。簡単にいえばコースロープの固定距離の自乗に比例し、張力に反比例します。(例)250mスパンで100kgの張力でコースロープを張った場合の中央部の横流れ量(m)は、水流と風による応力を単位長さ当たり50(g/m)と仮定すると、 横流れ量(m) = ( 0.05 × 250 × 250 ) / ( 8 × 100 ) = 3.9(m)となり、横流れが大き過ぎることになります。対策はコースロープ張力を上げるか、スパンを短くするしかありません。この場合は、モノフィラメント製コースロープは対応ができなくなります。SUSワイヤーなら張力を300kgにあげれば1.3mとなり、使用可能です。 結論的に言えば、横方向の水流や横風が強いコースではワイヤーロープしか選択肢はないことになります。 このほか増水による流木等が発生した場合は、コースロープが容易に切断、流失してしまいます。この対策はありません。増水が予想される場合は早目にコースロープを撤収するしかありません。 |
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