桑野造船株式会社
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ボートオールカヌー・ドラゴンボートパーツ関連商品コース・施設記念品コラム
 
リギング・ポジションの話
リギング
ボートには動かして調整できる部分があり、リギングとはそれらの部分や、オールのインボード・アウトボードなどを調整することである。リギングの目的としては、次の2点が挙げられる。
  1. 個々の漕手およびクルーの全体の漕ぎやすさ
  2. ボートを効率良く推進させる
リギングはボートおよびオールの設計・製作の段階である程度なされてはいるが、必要な部分は可動式になっている。

リギングを考える上で、個々の漕手とクルー全体のバランスを考えることは大切で、足の長さが違う選手が同じストレッチャーの位置では漕げないし、座高の違う選手が同じ引きの高さでは具合が悪い。基本的にはオールの動きがそろうようにリギングを調整する。

調整すべき箇所はオールとボート本体の両方にある。
  • リギングリガースプレッド(スパン)
  • インボード、アウトボード
  • カバー角
  • ストレッチャー
  • ワークスルー
  • クラッチの水面からの高さ
  • 引きの高さ

ポジション
ポジションクルーの各ポジションは、艇の進行方向で一番前をバウ、一番後ろを整調と呼び、バウ:B、整調:S、舵手:Cと表す。そして、クルーはバウ側から順に2番、3番・・・7番と呼ぶ。

それぞれのポジションにどのように漕ぎ手を配置すればいいか、基本的には監督の采配次第である。ところが、全員がうまくて強ければいいのだが、そうでない場合は力の強い漕ぎ手を真ん中に、技術的に優れているものを両端にもっていくのが一般的である。

これは理由があって、艇は上下に揺れながら進む。バスに乗っていると分かるだろうが、振動の幅は端に行くほど大きくなり、真ん中は上下振幅が少ない。つまり、漕ぎやすい位置であり、漕ぐ事に集中できる位置なので力の強い漕手を配置させるということだ。頭脳を使う整調の役目は、クルー全体のピッチや、レースコース全体にわたるペース配分などについて、考えながら漕がないといけないという役目がある。
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