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ここでは、その塗装方法についてご説明します。 ◆ゲルコート法まず最初に、雌型に粘度の高い塗料・ゲルコートを吹付けその後に繊維とコアを貼り付けてFRP成型品を作成していく方法です。ゲルコート法では塗装面が型の表面状態をそのまま反映するのが特徴です。 長所としては迅速に塗装付のFRPを作成出来る事です。『型に傷が無いこと』と『成型樹脂に、接着力に優れ、なおかつ硬化時のかさ減りの少ない樹脂を使用する事』が成功の条件となります。 短所は粘度の高い塗料(ポリエステル、まれにエポキシ)を吹き付けるため、またピンホール止めに相当量を吹き付けるため、重量が後塗装に比べ重くなる事と、ウレタン樹脂(最も一般的な塗料)に比べ耐候性が落ちる事です。 ◆後塗装法FRP成型品を作成した後に塗装を行なう方法です。型に補修不能の傷が発生している場合、ゲルコート法は困難であるので後塗装を選択します。塗料としては主にウレタン樹脂性の塗料を使用します。 長所は、耐候性に優れることと、色彩の選択に幅がある事、そしてゲルコートに比べて軽く仕上がることです。 短所は本塗装に至るまでの下地処理に膨大な時間が掛かる事です。またこの方法は塗装工の腕が成否を左右します。 ◆ゲルコートとウレタン樹脂の塗膜特性と修理時の選択ゲルコートは硬い塗膜をもち、ウレタン樹脂は柔らかい塗膜を持ちます。したがってコアの無い単板艇を修理する際は、船体表面の柔らかさに対応できるウレタン樹脂が適しています。 また硬化時間はゲルコートが圧倒的に短いためにペーパーがけに移るまでの時間は短くなりますが、ペーパーの当てやすさ、後の仕上がりの美しさを考慮するとウレタン樹脂が有利だと考えられます。 |
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