桑野造船株式会社
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ボートオールカヌー・ドラゴンボートパーツ関連商品コース・施設記念品コラム
 

オールの対策
オールにはさまざまな種類がありますが、現在では『アジャスタブル式のカーボンオール』が一般的に使用されています。
オールに関してFISAで規定されているのはブレードの厚みのみです。これは薄くすることにより刃物のようになりうることを防ぐためです。

●カーボンオールの特性 

カーボンオールは硬くて剛性があるため、通常100kgまで折れることはありません。
しかし、横方向からの衝撃には弱くてもろいため、硬いものに当てて少しでも傷が付いてしまうと簡単に折れてしまうので注意が必要です。

 
 ※写真左 シャフトテストの様子・・・ドラム缶に水を入れていくことにより負荷を増やしていく。
 ※写真右 折れたオールのシャフト・・・パックリと割れるように折れている様子がわかる。

●オールの浮力

オールは中が空洞になっているため一時的に浮きます。だったら、浮体になり得るのかというと、答えはNOです。

オールは時間がたてば浸水し、沈みます。アジャスタブルハンドルでは、ハンドルの付け根やハンドルを固定する金具部分から水が入りやすく、沈むリスクが高くなります。

安全装備の対策

救命具・補助具として、「日本ボート協会浮き輪」「ボート専用ライフジャケット」「自動/手動膨張式ジャケット」「補助フロート」など、いろいろなものが販売されています。
それぞれメリット/デメリットがありますので、仕様確認と使用方法を熟知の上で、利用することが必要です。

※救命具は正式に国交省の認証を得たものを言い、この他のものは補助具と称されます。

最後に <保守管理の必要性>

ボートは様々な原因で傷つき、場合によっては致命的な損傷に至ることもあります。日常からボートを丁寧に掃除していると、点検を兼ねられ損傷箇所を発見することが出来ます。
損傷は選手の安全に大いに関わる要素であるので、ボート・オールの扱い方をはじめ、保守管理にも注意を払って下さい。
修理が必要な場合は後回しにせず、早く対処することが大切です。

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