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![]() ![]() ![]() ◆移動日9月6日バス移動(ルツェルン〜アフォルテルン〜首都ベルン〜ビール) 今日は、次の遠漕地であるスイス西部3湖(ヌシャテル、ムルテン、ビール)に向かってバスで移動する。途中アフォルテルンのエメンタール・チーズ工場を見学し、世界遺産指定の首都ベルンを訪ねてから、宿泊地ビールのスポーツセンターに向かう。朝、バスを待ってホテル前の椅子に座っていると、つぎつぎとやってきた仲間が「おめでとう」と満面笑顔で言う。何のことかと思ったら、紀子妃ご出産のニュースをテレビで知ったという。日頃関心の薄い話題ではあるが、有り難く挨拶を受けて「サンキュー」を連発した。「日本を代表してきている感じがしますなー」とは同じく「サンキュー」と答えていたコウスケさん。 ![]() さて、名物料理を4人でひとつの鍋をかこむが、クニオさん、コウスケさん、私、それにカナダのリズ。フォークからパンを中に落としたら、男はワインをボトルでご馳走するが、女はキスすることになっているらしいよ、と言うと、リズは笑い飛ばして「お断り」。私は初めてのことで大いに満足。ワインが美味い。 ベルンの観光案内はガイドブックにまかせよう。 遠漕後半の宿泊地に到着。ビール湖北岸の高台マクリンゲンにあるスポーツセンター。予想していたよりもずっと立派なホテルともいえる建物。なによりも眼下にビール湖と最終日漕ぎ進む予定のアーレ川が静かに横たわり、遠くかすかながら白くたおやかなアルプスの山々が見える。暮れなずむビールの町に灯りがつきだし、なんとも贅沢な眺めで感嘆するばかり。 食堂はセルフサービスのカフェテリア風大食堂。宿泊室は二人用だが、シングルベッドと机が二つ揃っている。風呂こそないが、各室にシャワーが完備している。クニオさんの話では、この施設は国防省管轄とか。明日からここに3泊してドイツ語でSeeland、 英語ならLakelandといわれる3湖とアーレ川を漕ぐことになる。前半の湖一周とは違う楽しみがあるだろうとわくわくしがなら床につく。 ◆漕艇4日目9月7日合計27キロ(ムルテン湖〜スギエズ〜運河〜ヌシャテル湖エパニエル) ![]() 7時半に集合し、バスで出発地点に向かう。この地特有の濃霧が続き、スイス第一の農園だというが、定かにはわからない。道路脇にトウモロコシやカボチャの直売所がある。 一時間ほどしてムルテン湖畔のムンテリエールに到着。スイスのこのあたりからフランス語圏になるので、地名もフランス語名になる。ビールはビエンヌとも呼ばれているのでややこしい。湖岸に既にリギングを終えた艇が並んでいる。FISAのデニス・オズワルド会長がローザンヌから参加し、歓迎の挨拶の後、Tシャツをプレゼントしてくれる。 今日のキャプテンはエルンスト(カナダ)。長身の好々爺といった優しげな老紳士。スティッグ(デンマーク)、ビヴァリー(オーストラリア)、イングリッド(ドイツ)。まずは、私の整調で10時出発。湖面の霧が少しずつ晴れていく。時計回りにムルテン湖をほぼ一周する予定。昔訪ねた中国杭州の幽玄的西湖を思い出しながら漕ぎ進める。時々モーターボートと行き会うがそのあとの引き波が描く幾何学模様がどこまでも続いて美しい。 ![]() テーブルには、昨日訪ねたチーズ工場自慢の熟成チーズがどっさり置いてある。ワインはすぐ目の前に広がるブドウ園のブドウから作ったワインだという。これ飲みねえ、これ食いねえ、のスイス人の声が聞こえるようだ。ジェロームの本ではwater picnicとある語を丸谷才一氏が「遠漕」と訳していたが、これこそがwater picnicなのだろう。たっぷり食べて、たっぷり休む。 ![]() 3時半、エパニエルに到着。一日中整調をこいだので達成感がある。舵手のビヴァリーとも会話が楽しめたので、疲れを感じないですんだ。ボートを引き揚げ、いつもの通りそこに置いたままにして、宿に帰る。 バス待ちの間、ストレッチをするクニオさんを見た仲間が、それはヨガか、と訊く。私がイチロー式股割ストレッチをしていると、スモウか、とイスラエルが言う。漕艇前も準備体操をする者がいない。たまにストレッチをしている姿をみるが、ほとんどの人はすぐ艇に乗っていた。専門的にボートに取り組んだりしていないからだろう。私が日本で買ったのど飴を皆に配り、喜ばれる。 バスに乗り宿泊地のセンターに到着。総括責任者のリコさんが友人と見晴台でワインを飲んで語り合っている。さぞかし気苦労が多かろうと思うが、ゆったりしたものだ。あくせくしたり、いらついたりしていない。夕食はクニオさんとビールとワインで乾杯。 |
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