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◆お別れ8時から、お別れの晩餐会が、センター大食堂の奥にある一室を借り切って開かれた。女性達はほとんどの人が着飾っての正装だ。せっかく名前と顔が一致してきたのに、正装すると見違えてしまい名前が浮かばない。男性はきちんとネクタイ姿の人もいれば、ジャージー姿の人もいる。座席はいつもと違って国別にまとまって座るように指示される。すぐにお別れの式が始まること思ったら、そうではない。フルコースの晩餐が生演奏をバックに進む。たっぷり時間をかけて食事がおわり、リコさんの挨拶が始まる。多数の参加者への謝意が述べられる。無事終了を喜んでいることがよくわかる。 つづいてFISAのpleasure rowing 責任者であるシュティッグさんの挨拶。そして、来年開催国アメリカを代表してマリリンが、コネチカット川下りとマンハッタン島一周コースへの参加をアピールする。2007年7月21日から28日まで、合計217キロの長丁場である。 そのあとに、参加国がアルファベット順に前にでて、代表がスピーチをする。それぞれその国の土産物を披露する。なんだか王様へ貢ぎ物を差し出すようで笑ってしまうが、スイス役員たちへの感謝を表すとしたら、この方法もむべなるかなと思う。まことに献身的な奉仕活動だったことは、誰しもが認めるところだ。 日本からの贈り物は、まずは宮ヶ瀬湖ボートクラブのユニフォーム。そしてノリイチさんが選んだ日本調のTシャツ数着。さらに羊羹、柿の種。クニオさんが用意した格調高い日本画の絵はがき十数枚。スピーチは私。感動、感謝のことば。いつか日本でツアーが開かれるといいと思います、と述べると、拍手、拍手。日本訪問をした人たちが以外と少ない。ボートと兼ねて日本を訪ねたいと願っているようだ。 お別れに数名の仲間に色紙に一言ずつ書いてもらった。皆一様に、再会を楽しみにしている、とある。クリスは日本開催を促している。またどこかのツアーで、そして水上での再会を、と書かれてあった。冥土の土産に加えよう。人生は、出会いと別れと再会のドラマだ。 ◆ダンケ、メルスィ、グラチェ、そして、ありがとう。私は、去年イチローさんとノリイチさんから教えてもらうまで、pleasure rowingなることばを知らなかった。このFISA Tourについてももちろん一度も耳にしたことがなかったので、もう40年近い歴史があるとは驚きだった。ボートの競漕とはまるで違う楽しみ方である。今回このお二人のお陰で、夢のような体験ができたことをとても嬉しく思う。改めて感謝したい。ノリイチさんはこの後続いておこなわれるライン川下りの遠漕にも参加したが、先駆的活動に敬意を表したい。 NPO宮ヶ瀬湖ボートクラブの諸先輩と宮ヶ瀬湖で漫漕を楽しんでいる仲間にも感謝したい。この活動の漫漕精神がFISA Tour の活動理念に直結していると思うからだ。 最後に、推薦の労をとってくださった日本ボート協会事務局長にお礼を申し上げてこの報告を終えます。 以上 |
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